東御の丘の“チーズワールド” 「アトリエ・ド・フロマージュ」

 「GMOアスリーツパーク湯の丸」から東御まで下る地蔵峠の中腹あたり、標高900mの丘にあるチーズ工房「アトリエ・ド・フロマージュ」。フランス仕込みのチーズやチーズ料理、デザートをリーズナブルに堪能できる、チーズ好きにはたまらないショップ兼カフェです。軽井沢界隈にもいくつか店舗がありますが、ここが本店。湯の丸のプール(前記事参照)からの帰り道ということもあり、スイム後はここへ立ち寄ることもしばしば。同じ敷地内にあるレストランのランチの営業時間が14時まで(ディナーは17時~)であるのに対し、カフェは17時半までの営業で、しかもデザートから本格ピザまでメニューが豊富。遅めのランチやどんな空腹具合にも対応してくれる、美味しく心強いお店です。

アトリエ・ド・フロマージュ本店(ショップ・カフェ)の外観

チーズ好きにはたまらない空間

 東御市は日本でも有数の小雨地帯で、“日本のブルゴーニュ”といわれるほどチーズの本場フランスに似た風土なのだそう。そんな発酵食品を作るのに適した東御市の丘陵地帯南斜面に同工房がオープンしたのは1982年。東京で出版社勤めをしていた創業者夫妻の「カマンベールチーズを作ってみたい」という強い思いから始まったそうです。本場フランスで学んだ製造技術が東御で芽吹き、創業から40年経った現在、軽井沢界隈を中心に遠くは松坂屋名古屋店まで、ショップやレストラン等7店舗を展開しています。

店内(ショップ)の様子。魅力的かつ豊富なラインナップで目が泳いでしまう

 製品第一号となる「生チーズ」をはじめ、JALのファーストクラスで使われた「カマンベール」、ジャパンチーズアワードグランプリ(2014年)、フランスで開催された国際ナチュラルチーズコンテスト「モンディアル・デュ・フロマージュ」(2015年)で最高賞を受賞した「ブルーチーズ」など、フレッシュチーズから白カビタイプ・青かびタイプ、ウォッシュタイプやシェーブルタイプ、セミハードまで20種類のチーズが並びます。

 チーズの原料となる生乳は「あさまミルクステーション」を通じて入るホルスタイン種と、自社牧場である「フロマージュ牧場」のジャージー種をブレンド。チーズの種類ごとに割合を替え、調整しているそうです。

チーズケーキ、ヨーグルト、チーズ入りソーセージなどの加工品や
マスカルポーネのシュークリームや生チーズを使ったタルトも

 ショップの奥にあるカフェスペースでは自家製チーズをつかった軽食が楽しめます。といってもチーズそのものが美味しいので、ピザやチーズフォンデュ、チーズを乗せた焼きカレー、チーズを使ったサラダなど、軽食とはいえ“ごちそう”レベル。サイズも大きめなので、大人2人でも1枚をシェアし、サイドメニューにサラダをオーダーするというスタイルがちょうど良いかもしれません。この他にもチーズ盛り合わせやチーズを使ったスイーツなど、チーズ専門店ならではの“チーズワールド”が炸裂。しかも値段も輸入チーズと比べてリーズナブルなのも嬉しいポイントです。

エビ、イカ、ホタテをたっぷりトピイングした「海の幸」(1300円)。チーズの味が引き立つよう研究された口当たりの軽い超薄生地。ピザはこの他に4種類ある。冷蔵・冷凍の状態でも店頭販売しているほか、オンラインショップでも購入できる
カフェから望む庭。晴れた日には正面に八ヶ岳が見える

 6月中旬の来店時点で、1982年の創業からちょうど40周年にあたる今年(2022年)、特別企画として人気の定番4商品と現在は製造販売されていないチーズ(復刻品)3種類の計7種類を詰め合わせた「特別チーズセット」が5,400円で数量限定で販売されていました。

イヴローニュ、にんにくチーズ、キャラウェイ入り硬質チーズ(以上復刻品)、ブルーチーズ、生チーズ、プチカマンベール、スカモルツァにアカシアはちみつを添えて5400円はお値打ち!

 通常7000円以上するセットだそうで、チーズだけでもかなりお得なのに、袋がタイベック製でランチバックとして再利用できる!ということで購入したところ、想像以上にお買い得でした(拍手!)。

 美味しいチーズが冷蔵庫にストックされているだけで、朝食や晩酌の楽しみが増え、毎日が少し幸せです。たまにはこういう贅沢もいいもんだなぁとしみじみ。

アトリエ・ド・フロマージュ

所在地:長野県東御市新張504-6

電話番号:0268-64-2767

営業時間:10:00~17:30(L.O.17:00)

定休日:第2・4火曜日

HP:https://www.a-fromage.co.jp/

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